(2007年7月10日:中日新聞)
【岐阜県】第三セクター樽見鉄道を支援している民間非営利団体(NPO)法人・樽見鉄道を守る会(高橋順子理事長)は、東大垣駅(大垣市)と北方真桑駅(本巣市)のバリアフリー化工事を、今月下旬に行う。市民団体が駅舎に大がかりな工事を独自に施すのは珍しいという。
計画では、東大垣駅は二十三日に工事を行い、駅舎に約十五センチの階段二段分をバイパスするスロープを造る。これまで、車いすでは駅舎裏を回って狭い通路を通らなければならず、無人駅ということもあって地域の障害者から設置の要望が上がっていた。高齢者の手押し車、ベビーカーなどでも格段に利用しやすくなる。北方真桑駅では二十二日に、改札通路の中ほどにある乗降客の列を分ける柱を撤去する。
工事費はコンクリートなどの材料費のみで二カ所で約十五万円。作業は会員や地域住民のボランティアで行うといい、高橋理事長は「スロープの設計もボランティアで請け負ってくれた会社があり、工事に使う重機も特別に無料で貸してくれるところにお願いできました」と準備は順調だ。
同会と工事方法を検討してきた樽見鉄道は「本来は会社でやるべきことだが、経営状況からみれば難しいところで、大変ありがたい」と力強い支援を喜ぶ。高橋理事長は「弱者のための公共交通として、皆が気軽に乗れることが大切。市民一人一人が応援団になって自分たちの鉄道をよりよくしていく活動をしていきたい」と話している。同会では、工事費の支援や工事のボランティアを募っている。問い合わせは、守る会事務局=電0581(38)3095=へ。
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