リニア沿線4県に各1駅、JR東海・葛西会長が一定の理解
(2008年12月26日 読売新聞)
2025年開業を目指すリニア中央新幹線の途中駅について、JR東海の葛西敬之会長は26日の記者会見で「仮に4駅に停車しても首都圏から名古屋まで1時間で到着可能だ」と話し、発着地を除く沿線4県(神奈川、山梨、長野、岐阜)に最低1駅ずつの設置を求めている与党の考えに一定の理解を示した。
また、着工の前提となる輸送需要などの調査結果を09年度中に国土交通省に提出する方針を示した。10年以上の工期が見込まれており、葛西会長は「来年度に次のステップに入ることが25年開業に必要だ」と述べた。
JR東海会長「リニアは直線ルート」
(2008年12月27日 フジサンケイビジネスアイ)
JR東海の葛西敬之会長は26日、都内で会見し「リニア中央新幹線」で焦点となっている長野県内のルートについて「実現可能なのは直線ルートしかない」と強調した。
また、国土交通省から追加指示を受けた需要など4項目の調査結果について2009年度中に報告書を提出する考えを示した。
葛西会長は、南アルプスを迂回(うかい)する場合、東京−名古屋の距離は290キロの「直線ルート」より50〜60キロ延び、建設費は1兆円近く増えるとの試算を踏まえ「直線ルート」の有効性を訴えた。「迂回ルート」を求める長野県の反発を呼ぶのは必至だ。
沿線自治体が「1県1駅」の設置を求めていることには「常識的といっていい」と述べ、神奈川、山梨、長野、岐阜の各県に中間駅を設ける方針を明言。東京〜名古屋は直行の最短40分に対し、各駅停車でも1時間で結べるとの見通しを述べた。
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諏訪地方への迂回ルートを求めてきた村井仁長野県知事は、リニアの性能や技術情報を共有し、ルート選定の議論をさらに深めたいとの考えを表明。リニア実験線で協力してきた横内正明山梨県知事は「地元の貢献は十分評価されるべきだ」とし、中間駅の県内設置を要求。古田肇岐阜県知事も同県東部に中間駅を建設するよう求める方針という。
リニア建設には工事期間で十数年、環境アセスメントに3年ほどかかるとされ、25年の開業には早期に地元との調整を決着させる必要がある。
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posted by train news at 12:18
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