(2008年05月30日 asahi.com)
東京メトロは、6月14日に開業する副都心線と、同線と並行する有楽町線の各駅の新しい時刻表を、同社のホームページで明らかにした。両線には、急行や準急などの新しい種類の列車も登場し、複雑になりそうだ。
副都心線は、和光市―渋谷間の20.2キロ。ただ、そのうち和光市―小竹向原間は、現在の有楽町線の線路を共有する形になる。そのため、有楽町線のダイヤも大きく変わる。
東京メトロはこれまで、一部を除いてすべて各駅停車ばかりの路線がほとんどだった。しかし、副都心線では、停車駅を絞った急行や通勤急行が頻繁に運転される。有楽町線でも、和光市と池袋の間を途中1駅しかとまらない準急の運転が始まる。
各駅停車ばかりではなくなるので、注意が必要だ。
副都心線の各駅停車は、朝ラッシュでは大半の列車が、日中でも半数が、東新宿で急行の通過待ちがあり、行き先によっては後の急行を待った方が速いこともある。小竹向原でも、各駅停車が準急などに追い抜かれるケースもある。
さらに、混乱を招きそうなのが、会社間の境目となる駅で、種別(急行や各駅停車といった列車の種類)が変わる列車がたくさん登場することだ。たとえば、メトロ線内は「各駅停車」だったのに、西武線に入ると「準急」になる列車や、逆にメトロでは「急行」だったのに、西武線に入る「各駅停車」になる列車もある。平日の、メトロ→東武線・西武線方向の列車だけを数えても、約80本ある。
東京メトロによると、「列車の種別については、駅のホームの電光掲示板できめ細かく案内するほか、次の列車が、どの駅に先に着くかといった案内を自動アナウンスで流す予定」(広報部)という。
新線の開業で便利になる一方で、複雑化は否めない。乗車の際は、案内に注意を払った方がよさそうだ。
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