(2011年9月10日 西日本新聞)
JR九州とJR西日本が、九州新幹線鹿児島ルートと山陽新幹線の来春のダイヤ改正で、新大阪−鹿児島中央の相互直通運転を現在の1日約15往復から20往復以上に増やす方向で調整を進めていることが9日、分かった。今年3月の同ルートの全線開通以来、関西や中国地方から南九州への観光客が増加しており、両社は輸送力強化で需要を一段と掘り起こしたい考え。九州観光の活性化にも追い風となりそうだ。
関係者によると、両社は既に直通運転を増やすことで合意。本数や時間帯、停車駅をめぐる詰めの協議に入っており、年内に新ダイヤをまとめる。増便に使う車両は、JR西日本が追加投入する分を割り当てる。
直通運転は「みずほ」と「さくら」があり、新大阪−鹿児島中央を最速3時間45分で結ぶ。現在は鹿児島中央発着29本、熊本発1本の計1日30本が運行。JR西日本によると、3月12日−7月末の平均乗車率は6割強で、山陽新幹線の平均を2割ほど上回る好調な利用が続いている。
直通に使われるN700系車両は、今年3月の同ルート全通時にJR西日本が9編成、JR九州が10編成を投入。JR西日本が来春までにさらに10編成を追加する計画を進めており、鹿児島県内の沿線自治体などからは増便を期待する声が上がっていた。
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