(2008年4月14日 東京新聞)
かつて東北からの集団就職列車が到着し、東京の北玄関として親しまれてきたJR上野駅。宇都宮・高崎・常磐の各線を東京駅まで延伸する工事が五月から始まるが、「ターミナル駅・上野が地盤沈下する」と、地元は危機感を募らせている。「上野はおいらの心の駅だ」と井沢八郎さんが歌った「あゝ上野駅」の情緒は、消えていくのだろうか−。
工事は通勤時間帯の混雑緩和を目的に、上野−東京の三・八キロ区間で実施。新幹線線路の上の高架橋新設や在来線の線路改良でルートを確保する。二〇一三年には東海道線との直通運転が始まり、上野駅は一九九一年の東北・上越新幹線の東京駅乗り入れに続き、「始発駅」の地位を奪われ、“通過駅”となってしまう。
「始発電車が少しでも残ってほしいのですが」。上野駅前で「ホテルニュー東北」を経営し、上野ホテル旅館組合の組合長を務める林茂樹さん(57)は嘆く。だが、上野観光連盟の茅野雅弘事務総長は「上野は日本を代表する観光地。横浜方面からも便利になる東京延伸はプラス材料」とみる。
上野駅の構内で有名なのは、中央改札の正面に広がる13−17番線の「地平ホーム」。欧州のターミナル駅のような風情を漂わせ、長距離列車の始発駅ならではの光景だ。しかしJRによると、直通運転の実施でこのホームの活用は未定という。
元台東区職員で上野駅への新幹線誘致に携わった本間裕さん(62)=埼玉県杉戸町=は「新幹線の東京延伸時も寂しかったが、今回はついに、という感じ。私も宮城県から夜行列車で上京してきた。地平ホームの情緒も残ってほしい」と祈っている。
<JR上野駅> 山手線など11路線が乗り入れている。旧国鉄時代の1985年に東北・上越新幹線が大宮から延伸され同線の始発駅となったが、91年に東京駅まで延伸。上野駅は当初新幹線計画になかったが、地元の要望や東京駅のターミナル機能分散を目的に77年に建設が決まった経緯がある。
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カシオペア、お座敷列車などですね〜
淋しいけれどホームを撤去して、東京駅のグランスタみたいなショップを作ると楽しいかも