鉄ちゃん、鉄子なら見逃せないゲームがあります

08年09月11日

札幌圏の電車は不便!?地下鉄はゴムタイヤでJRに直通できず。IC乗車券も分離へ。

なぜ2種も!?札幌圏のIC乗車券*「ゴムタイヤ」の二の舞い*相互利用 当然では*先行首都圏、1枚でOK
(2008年9月10日 北海道新聞)


*JR北海道「Kitaca」来月から実験/市営地下鉄「SAPICA」来年1月導入

 JR北海道が札幌圏で今秋導入するIC乗車券「Kitaca(キタカ)」の一般乗客モニター実験が十月一日から、いよいよ始まる。電子マネーとしても使えるカードだが、札幌市営地下鉄で来年一月に導入するIC乗車券「SAPICA(サピカ)」とは相互利用できない。市民からは「なんで別々なの」との声が聞こえる。地域交通に詳しい北海商科大の佐藤馨一教授と、JRと地下鉄の連携について考えた。

 「ゴムタイヤ地下鉄の二の舞いになる。愚策です」。佐藤教授は北海商科大の研究室で力を込めて語った。札幌の地下鉄はゴムタイヤ。JR北海道は鉄車輪のため、相互乗り入れができない。IC乗車券の問題も、根本的にこれと同じだというのだ。
 首都圏などでは、JRと私鉄、地下鉄が次々と相互乗り入れし、乗客の利便性が向上している。東急、東京メトロ、東武の各線を使い、中央林間(神奈川)から、渋谷(東京)を経由して南栗橋(埼玉)まで乗り換えなしで行ける列車もある。
 しかし、札幌圏では三十年以上も前に、市がゴムタイヤというJR(当時は国鉄)と違うシステムを導入してしまった。このため、JRと地下鉄の連携は札幌や新札幌の一部駅で乗り換えができる程度にとどまっている。
 仮に、札幌駅で相互乗り入れが可能になれば、JRの小樽や恵庭、江別などの駅周辺に住んでいる人たちが、地下鉄の大通やすすきのなどの駅に、乗り換えなしで行くことができる。飛行機の出発時刻ぎりぎりまでススキノで飲んでいた観光客が、地下鉄すすきの駅で列車に乗り、そのままJR新千歳空港駅まで行く−などということもできるのだ。
 そうなれば、乗客の利便性が向上するばかりでなく、JRや市にとっても増収が期待できる。佐藤教授は「現在の札幌圏では、JRか地下鉄か、どちらか片方だけにしか乗らない人が圧倒的に多い」と、両者の連携強化の必要性を指摘する。
 しかし、こうしたゴムタイヤの教訓を生かすことなく、IC乗車券でもJRと市は別々にシステムをつくってしまった。
 IC乗車券導入をめぐっては、二〇〇三年ごろから、行政やバス事業者も入った協議や、JRと市の直接の話し合いなどが何度も行われた。その中では「札幌圏で一枚の共通カード」という案も浮上したが、実現には至らなかった。
 というのも、JR側はJR東日本の「Suica(スイカ)」方式の交通機関中心のカードを目指したのに対し、市側は図書館の貸し出しカードなど市民に対する公共サービス機能を持たせるカードを考えていたからだ。
 市交通局の見上雄一経営企画課長は「カードを共通化すると経費が安くなるイメージがあるが、一事業者だけのために何か機能を追加する場合などはお金がかかる」と話す。
 関西や首都圏のJRと私鉄、地下鉄などは、すでにIC乗車券が相互利用できるようになっており、一枚のカードでさまざまな交通機関を利用できる。佐藤教授は「良い先行事例があるのに、なぜ札幌圏は初めから相互利用を前提としないのか」と批判する。
 JRと市は「将来的には相互利用できるよう検討したい」と口をそろえるが、具体的なスケジュールはない。
 JR北海道の一條雅弘キタカ事業室長は、IC乗車券導入のきっかけについて「首都圏から来た人に、新千歳空港駅でスイカを使いたいという要望が多かった」と説明。当初の目的を果たすかのように、同社は来年春にキタカとスイカの相互利用を開始する。
 それでも、首都圏から来た人はスイカでJRを利用して札幌駅まで来ても、ホテルに向かう地下鉄には乗れないことになる。
 全国の公共交通の潮流について、佐藤教授は「物理的な障害を除くバリアフリーから、制度的な障害もなくすシームレス(継ぎ目のない)の段階に移っている」と言う。複数の交通手段の接続性を、より良くすることが求められているのだ。
 では、札幌駅でJRと地下鉄の相互乗り入れができ、IC乗車券も共通化したら…。佐藤教授は「今、買い物は札幌駅周辺の一人勝ちです。これが、大通周辺にも人が流れるようになり、望ましい都心部の姿になるんです」と強調する。
 札幌圏に住む人々の足を担うJRと市。もう少し、協調することはできないものか。


◇IC(集積回路)乗車券◇

 クレジットカード大のカードにICチップを埋め込んでおり、駅の改札機の読み取り部分にかざすだけで運賃の支払いができる。事前に、駅の券売機などでカードに入金(チャージ)してから使用する。入金した分のお金がなくなったら、再入金することでカードを繰り返し使うことができる。
 カードには定期券としての機能や、入金したお金を売店などで使う電子マネー機能を持たせることもできる。


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posted by train news at 12:23 | Comment(2) | TrackBack(0) | コラム・ニュース
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この記事へのコメント
札幌の場合、特殊事情があるんですよ

地下鉄ができた37年前は
1、国鉄沿線はほとんど開発されておらず、国鉄は通勤通学として使うものではなく、貨物や長期旅行用だった(つまり、市民はめったに使わなかった)
2、国鉄が電化されていなかった(いまだに札幌市内で非電化がある)
3、冬になると、地上を走る公共交通網のダイヤがめちゃくちゃになるのが当たり前だったので(今でもあまり変わらないですが)、国鉄乗り入れすると地下鉄までダイヤがめちゃくちゃになる
4、地下鉄の勾配かきつく、当時はゴムタイヤを使うしかなかった

また、ICカードも、あえて共通カードを作る必要性があるかといえば、強い理由はないんですね
というのも、JRを使う人はJRだけ、地下鉄を使う人は地下鉄(もしくは地下鉄とバス)だけ、という住み分けができていて、両方を日常的に使う人は少数派なんです
かといって、別々にする強い理由もないんですけど(笑)
Posted by 通りすがり at 2008年10月09日 02:13
雪って、札幌の交通事情にも影響しているんですね〜

やはりその土地で生活してみないと、わからないことばかりですね。
Posted by maki at 2008年10月09日 12:03
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