(2008年6月27日 日刊建設工業新聞)
東京・江東区は、区内を通る地下鉄有楽町線を豊洲駅から北側に延ばして半蔵門線の住吉駅に接続させる延伸計画について、昨年度に行った整備効果の調査検討結果をまとめた。
今回の調査では、豊洲〜住吉駅間だけを整備した場合と、有楽町線の北側を走る東西線の南砂町駅付近から有楽町線豊洲駅まで連絡線を併せて新設した場合を想定し、効果や整備コストなどを検証。その結果、連絡線を整備すると建設コストがかさんで採算が悪化するため、豊洲〜住吉駅間の単独整備が望ましいとした。
調査では、▽豊洲駅〜住吉駅間の単独整備▽同区間に加え、東西線から豊洲までの連絡線を整備▽同区間と連絡線を整備し、東西線が豊洲駅から有楽町線に直通運転―の3パターンを比較した。
調査結果によると、現在ピーク時の混雑率が199%の東西線最混雑区間(門前仲町〜茅場町駅)が、豊洲〜住吉駅間を単独整備した場合は183%に緩和される。さらに連絡線を併せて整備した場合は175%、直通運転した場合は174%と単独整備を上回る混雑緩和効果が見込めると試算した。
しかし、整備費用なども考慮にいれて各パターンを比較すると、費用便益比や採算性の面で連絡線の整備には課題が残るとして、豊洲〜住吉駅間の単独整備を早期に実現すべきだとした。
有楽町線の延伸は、豊洲〜住吉駅から半蔵門線の既開通区間(住吉〜押上駅間)を通り、押上〜四ツ木〜JR亀有駅までが構想されている。併せて、半蔵門線も押上〜四ツ木〜JR松戸までの延伸構想がある。
江東区のほか墨田区、葛飾区、千葉県松戸市、東京都、千葉県で構成する「地下鉄8・11号線促進連絡協議会」は、これらの延伸構想について段階的な整備のあり方などを検討。来月中旬に開く総会で段階整備について合意が得られれば、早期事業化に向けた作業に着手する考えだ。
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